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すずらん[少女萌の物語]

すずらん[少女萌の物語]

役       名

配    役

役       名

配    役
常盤次郎 橋爪功 常盤萌 柊瑠美
幸子 萬田久子 松吉 石倉三郎
勝俣秀次 池内博之 川本フキ 黒木瞳
次郎の妹 冨士眞奈美   小野武彦
  うじきつよし   三原じゅん子

予告編 3.2M

canera.gif (1205 バイト)

Real playar

 
    或る吹雪の夜、北海道留萌線・明日萌駅の待合室に置き去りに
されていた赤ん坊。

 1年前に最愛の妻を失った駅長の常盤次郎は、この子が妻の
生まれ変わりだと思った。

 その子に、駅の名前から「萌」と名付けた。あれから11年、
昭和10年の冬。

 常盤次郎(橋爪功)は、今日も汽車の発着と乗客の安全を
見守っている。その頃萌(柊瑠美)は、学校の帰り道、幼なじみの
竹次郎と雪の線路を歩いていた。トンネルに差しかかった時、
萌は一瞬躊躇した。「山越えてたら、日が暮れるべ」竹次郎に
急かされるまま、一歩踏み出した萌は、突然、鈍い音を立てて雪に
埋まってしまった。「萌!」竹次郎が慌てて萌の体をひっぱる。
だが、萌の足は線路に引っかかって動かない。トンネルの中からは
汽笛が鳴る。猛然と迫ってくる汽車。「竹ちゃん逃げて!」 死を
覚悟した萌。その時、何処からともなく一人の青年が飛び出し、
間一髪、萌を救い出した。

 勝俣秀次(池内博之)と名乗るその青年は、この時、足に
怪我をして、しばらく竹次郎の両親が経営する中村旅館で
療養することになった。だが、この救出劇で町の英雄であるはずの
秀次には、何やら不審な陰があった。

   数日後、町の警察がやってきて、秀次は“父親殺し”の
指名手配犯だという。「お兄ちゃんはそんな人じゃない。おとうさん、
お兄ちゃんを助けてあげて」 萌の必死の願いに、次郎は
「鰊番屋に行けば、追われている者を匿ってくれるらしい…」と、
秀次に告げる。

 事件は一段落したものの、次郎には誰にも言えない悩みがあった。数日前に届いた一つの小包。
“川本フキ”(黒木瞳)、萌の母からだった。中身は赤い
マフラーだったが、次郎はどうしてもそれを萌に渡す気にはなれない。あれは2年前、一目、萌に逢いたいと言いながら、約束の日に、
最終列車まで萌を待たせたまま、とうとうやってこなかった母親…
2度までも萌を捨て、傷つけた女を、次郎は決して許すことは
出来なかった。「萌は、母親に逢わせない方がいい」と、中村旅館の
夫婦、松吉(石倉三郎)と幸子(萬田久子)に打ち明ける次郎。
だが、襖の向こうには、寝ているはずの萌がいた。その耳に、
優しい父の、哀しい決意が聞こえていた。

 それから2週間後、秀次のいた部屋から、竹次郎が木彫りの人形を
見つけた。もうすぐ嫁に行く妹のためにと秀次が彫っていたものだ。
早く秀次に届けなければと、大人たちの反対を振り切って、
萌と竹次郎は雪深い小平の鰊番屋に向かった。元気に働く秀次に
逢えた萌と竹次郎は、無事に人形も手渡し、秀次も喜んでくれた。
束の間の再会に、父の哀しい言葉も忘れていた萌。
しかし、帰り際に見た番屋の名札に、萌は意外な名前を見た。
“川本フキ”…。わたしを捨てたお母さんの名前! 心ない運命は、
またもや萌の小さな心を激しく揺さぶった…。

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