飯島直介(ココリコ・田中)は30歳半ばの脚本家。妻民子(八木)と一生暮らす家を建てることに
夢膨らませている。緑豊かな高台の土地にセンスいい家を建てようと、2人が設計を頼んだのが、
新進気鋭のインテリアデザイナーの柳沢(唐沢)だった。
家の設計は初めてだが、海外の建築様式に精通し、最先端のセンスを持つ柳沢に2人は
期待を寄せる。そして施工の方はというと、直介が民子の反対を押して、民子の父で
大工の棟梁長一郎(田中邦衛)に依頼する。仕事は丁寧で頑丈な家を建てる長一郎だが、
最近はあまり仕事に恵まれていない。久々の大仕事、しかも娘夫婦の頼みとあっては、
いやが上にも力が入る。早速古い仲間を招集する。
それぞれ素晴らしい資質を持つ2人、だがデザインに精通しているものの
現場経験のない柳沢と現場経験は人一倍だが柳沢の口から出るカタカナが
さっぱり解せない長一郎、さらに少々ボケも始まっているその仲間達。
お洒落で開放感溢れるアメリカ建築をデザインする柳沢と、とにかく頑丈な
和風建築を建てようとする長一郎。妥協を許さないアーチスト感覚の柳沢と、
職人としてなんとしても納期に間に合わせようとする長一郎。
そんな2人に共通しているのは頑固さだけ。ことごとくぶつかり合う2人の間で、
おろおろしてその場しのぎの解決を図ろうとする直介。ここでの仕切り能力は
夫としての威信も懸かっているのだが、迫力溢れる2人の前に直介は
ひたすら無力だった。
そこえ、直介の母セツ子は風水を元に設計にダメ出しをし、民子は暴走する長一郎にキれ、
直介は仕事どころではなくなる。出来つつある家も当初の予定から随分と狂ってきている。
長一郎と柳沢は取っ組み合いのけんかになる。やけくそになった柳沢は壁にペンキをぶちまけ、
長一郎に現場から放り出される。状況は混沌を極めていくばかり…。
しかし事態に変化が現れる。長一郎に少しずつ柳沢の意図することがわかるようになったのだ。
ありきたりでない味わい深さを愛し、古きよきものに拘る柳沢のテイストを長一郎は
理解できるようになる。
嵐の夜、完成直前の家が風雨に見舞われる。長一郎は心配して現場の様子を見にやって来る。
その長一郎の目に映ったのは、大雨の中現場に駆け込んで来る柳沢だった。柳沢もこの家を
責任持って愛していたのだ。お互いを心の中で認め合う長一郎と柳沢。直介も遅れてやって来た。
ところが、そこに想像もしないハプニングが…。
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