平安時代末期、平家の支配する京の都は荒れ果て、闇につつまれた世紀末の
様相を呈していた。五条橋では、平家武者が次々と襲われ、人々に【鬼】の
仕業と恐れられていたが、その正体は源氏の生き残り、遮那王(しゃなおう)こと
源義経であった。 遮那王は、影武者・芥子丸(けしまる)と護衛僧兵・剛人(ごうじん)を引き連れ、
源氏の再興を目指して殺戮を繰り返していたのだ。
その頃、夢の中で不動明王より「【鬼】を斬って光明を得よ」とのお告げを受けた
破戒僧・武蔵坊弁慶は、比叡山から大太刀〈鬼切丸〉を盗み京に舞い戻っていた。
弁慶は、かつては、生まれついての【鬼】の子として恐れられ、女、子供をも
手にかける悪党であったが、比叡山の高僧・阿闍梨に命を救われてからは、
仏の道を志していたのだ。 その阿闍梨の忠告にも耳を貸さず、
【鬼】を斬りに行く弁慶。
ところが、待ち構えていたのは、かつての宿敵である悪党集団・飛礫打ちの
棟梁・湛塊であった。
弁慶は追いすがるたんかい湛塊を振りきり、
五条橋へと向かう。五条橋では既に平家の囲う密教僧・朱雀法眼の予言に従い、
判官・平忠則の命を受けた平家部隊が鬼を討つべく待ち伏せていた。
そこに現れる遮那王一味。瞬く間に切り倒される平家の武者たち。
混乱する武者たちをなぎ倒し弁慶は遮那王と向き合うが、間一髪、遮那王は
姿を消してしまう。
弁慶は、武者の死体から刀剣を漁っていた刀鍛冶の無宿人・鉄吉の後をつけ、
遮那王が潜むという"逢魔ヶ森"への道案内を頼む。
遮那王のもつ千本の刀と
ひきかえに案内を引き受ける鉄吉。
二人が出発しようとすると、近くで女の叫び声が聞こえた。悪霊にとりつかれた
妊婦・朝霧がのたうちまわっていたのだ。
悪霊を追い払おうと必死に真言を
唱える弁慶。朝霧は無事赤子を出産する。
朝霧と赤子の世話をする弁慶に、鉄吉は少しずつ惹かれていく。
弁慶は、武者の死体から刀剣を漁っていた刀鍛冶の無宿人・鉄吉の後をつけ、遮那王が潜むという"逢魔ヶ森"への道案内を頼む。
遮那王のもつ千本の刀と
ひきかえに案内を引き受ける鉄吉。二人が出発しようとすると、近くで女の叫び声が聞こえた。悪霊にとりつかれた妊婦・朝霧がのたうちまわっていたのだ。
悪霊を追い払おうと必死に真言を唱える弁慶。朝霧は無事赤子を出産する。朝霧と赤子の世話をする弁慶に、鉄吉は少しずつ惹かれていく。
"逢魔ヶ森"を奥へと進む弁慶と鉄吉の前に、遮那王が発する気の渦が
たちはだかる。遮那王の激しい気におされた弁慶は、かつて自分が殺した少年の幻影に惑わされ身動きがとれなくなり、追ってきた平家・検非違使部隊に
捕らえられてしまう。そして、平忠則の命令を受けた湛塊たちによって、
逢魔ヶ森の入口にはりつけにされてしまう。
突然、日がかげり辺りが闇につつまれると、遮那王が影武者らとともに現れる。
次々に待ち伏せていた平家武者を切り倒すと、忠則、湛塊をも一撃で倒してしまう。再び、弁慶は遮那王と対峙するが、闘うことに迷いが生じた弁慶は、
成すすべもなく〈鬼切丸〉をまっぷたつに割られてしまう。危機一髪のところを
阿闍梨に救われるが、精気を無くした弁慶は京を去る。
一方、遮那王は奥州への出立を進言する側近・少進坊をよそに、阿闍梨の
法力を超越したいと不眠不休の断食行に入る。そして遂に一切の神仏は無用、
と悟り阿闍梨を斬殺し、弁慶との闘いに挑む。阿闍梨の死を知った弁慶が
京に戻ると、朝霧も無宿人たちの暴動に巻き込まれ、命を落としていた。
おのれが【鬼】である宿命に気付いた弁慶は再び、もうひとりの【鬼】を
斬るため五条橋に戻る決心をする。
ついに弁慶と遮那王の決戦の時が訪れた!鉄吉が生き残った朝霧の赤子を
連れて見守る中、炎上する五条橋の上で最後の壮絶な闘いが始まる…。
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